FP2級を勉強すれば、
- 支払う税金が安くなる
- 悪徳保険営業に騙されなくなる
- 金融商品への理解が深まる
- 不動産と上手に付き合える
- 転職に有利になる
など、たくさんのメリットがあります。
今回はFP2級を勉強していて分かった「FP2級資格取得のメリット」について上記の5つに絞ってまとめてみました。
- 資格が欲しいけどどんな資格を取ったらいいかわからない…
- せっかく勉強するなら日常生活にも仕事にも役に立つ資格を取りたい!
そんなどの資格を取ればいいか迷っている20代の若手社会人の人はぜひ参考にしてください!
FP2級は、
どんな職種の人でもこの先の日本を生きていく上で必須な資格
と言っても過言ではありません!
ではなぜ、そこまで言い切れるのか。
ひとつずつメリットを解説していきます!
この記事を読むと以下の3点がわかります!
- FP2級で身につく知識がわかります。
- お金の知識を増やす重要性がわかります。
- 自分の人生について考え直すきっかけになります。
- FP2級を勉強するデメリットがわかります。
メリット1:支払う税金が安くなる!
私はこれが FP2級を勉強する一番のメリットだと考えています。
なぜなら、自分の資産を守ることができるからです。
「え、税金こんな引かれてんの?。少しでも減らせないのこれ。」
と思うことありませんか?
ファイナンシャルプランナーの勉強を通して、間接的にその税金を減らすためのノウハウが学べてしまいます!
しかも合法で。
さらに「税金について」がファイナンシャルプランナーの試験範囲の大部分です。
勉強すればするほど合格に近づき、節税対策についても詳しくなっていくことでしょう。
では、具体的にどんな節税対策ができるのか?今回は会社員としての方法の一例をご紹介します!
会社員ができる節税対策は「NISA・iDeCo・ふるさと納税」
残念ながら、一般的な会社員ができる節税対策には限界があります。
しかし、どれも難易度は低い。
だからこそすぐにでも始めて少しでも支払う税金を減らしましょう!
つみたてNISA
最近話題になっているので、ご存知の方も多いかと思います。
正直まだよくわかってないという方へ向けて簡単にまとめました!
購入した株式や投資信託を売却するときにかかるはずだった20%の税金が引かれなくて済むというなんともありがたい制度です!
資産運用に興味のある方は活用必須の制度です。
iDeCo
こちらもすでにご存知の方が多いと思います。
まずはどんな制度なのか概要を見てみましょう!
会社員ができる節税対策の中では一番節税対策の高い制度と言えるでしょう。
ただし、勤めている企業によって拠出限度額が変わったり、60歳からしか受取ができないなどのクセが強い制度でもあります。
万人におすすめできるものではありませんが、高い節税効果のある制度です。
ふるさと納税
節税というよりは物的控除という意味合いが強い制度です。
それでもここでご紹介したのはダブルパンチでのお得さがあるからです!
寄付の上限額は前年の年収によって変わります。
上限額を知りたい方はこちらから確認してみてください!
実質2000円で自分の好きな返礼品を上限額まで買えるという神制度!
私はお米やトイレットペーパーなど、生活必需品を注文して少しでも生活費を浮かせられるようにしています。
重いものを注文すれば配達してくれるので一石二鳥ですからね!
まだやったことないという人、やらないと損失になってしまいますよ!
不動産を持っているor週末起業をしたなら「損益通算」が可能!
損益通算とは?
損益通算とは、各種所得金額の計算上生じた損失のうち一定のものについてのみ、一定の順序にしたがって、総所得金額、退職所得金額または山林所得金額等を計算する際に他の各種所得の金額から控除することです。
国税庁 NO.2250損益通算
簡単に言うと所得金額を計算するときに、とある所得に赤字があった場合に他の所得の黒字から差し引くことができるというものです。
例えば、持っている不動産で赤字が出た場合に会社員としての給与の黒字から差し引くことができます。
そして、差し引きした後に最終的に計算した金額に税率を掛けたものが所得税となるわけです。
つまり、損益通算で所得税額を減らせる可能性があるということになります。
ただし、全ての所得で損益通算ができるわけではありません。
損益通算できる所得
基本的には上記の4つの所得の赤字に限り、損益通算が可能です。
青色申告をすることによってさらなる優遇措置を受けることもできます!
青色申告についてははこちらからご確認ください。
ただし、不動産所得・譲渡所得の中でも損益通算できないものもあります。
上記4つの中でも損益通算できない所得
このように損益通算できるとご紹介した所得の中でも不可能なものもあります。
そして、損益通算には順番が決まっています。
自由に黒字から差し引けるわけではないので注意が必要です!
実際にこの制度を使ってみようと思った方はよくご確認ください!
控除しきれなかったら繰越控除ができる!?
赤字の額が大きくて損益通算をしても赤字が残ってしまった…
そんな金額を純損失と言います。
この純損失は翌年から3年間にわたって繰越ができるのです!
これを繰越控除と呼びます。
まだまだあるぞ!税制上の節税対策
シーンは限られますが、一般的なサラリーマンでもできる節税対策はたくさんあります!
マイホームの購入や相続など、これから人生の分岐点を迎える時にこれらの知識があると、負担も軽くなります。
だからこそ!20代の若手社会人にFP2級をオススメできるのです!
メリット2:悪徳保険営業に騙されなくなる!
20代の若手社会人であればまだ保険に入っている人は少ないかもしれません。
結婚、出産、マイカーやマイホームの購入で民間の保険に加入するか考えると思います。
どんな保険があるのか?メリットデメリットはなんなのか?
そんな知識を体系的に学べるのもFP2級を勉強するメリットだと思っています。
あなたにとってその保障は本当に必要なものでしょうか?
民間の保険は大きく分けると以下の4つに分けれられます。
- 生命保険
- 個人年金保険
- 第三分野の保険(医療保険やがん保険、就業不能保険)
- 損害保険
ここからさらに枝分かれしていきます。
生命保険 | 個人年金保険 | 第三分野の保険 | 損害保険 |
---|---|---|---|
終身保険 | 終身年金 | 医療保険 | 火災保険 |
養老保険 | 確定年金 | がん保険 | 自動車保険 |
各保険について詳しく知りたいからはこちらの記事をご参考ください!
保険の記事を後で書く
さらにこれに加えて各保険会社が販売している商品数もあります。
たくさんある商品の中から本当に必要な保証のみを選ぶのは大変です。
特にカタログを取り寄せて、営業マンの話を聞くだけでは情報に偏りが出てきます。
そんな時に基礎となる知識を持っていれば作業的に必要なものだけを選べるでしょう。
自分のライフプランを考えるきっかけに
たくさんの保険について学んでいると人生の様々なケースを考えるようになります。
すると、自然と今後の人生について真剣に考えます。
何歳の時に子どもが何人欲しいのか?そのためには今いくら必要か?
今のままの給料でやっていけるのか?何年後はどうなっていたいのか?
これをきっかけに自分のライフプランを考えて、本当にこのままでいいのか自問して見てください。
メリット3:金融商品を正しく理解できる!!
テレビやSNSなどで話題になっている資産運用。
貯金だけじゃダメだとは思いながら、怖くて一歩を踏み出せないでいる人多いのではないでしょうか?
それは、資産運用についてよく知らないからではありませんか?
人はよく知らないものに対して恐怖を覚える生き物です。
ちゃんとした知識を身につければ、どのように扱うべきか理解できます。
そうすれば無駄に恐れることなく、資産運用に踏み切れるかもしれません!
株式って何?投資信託って何?が解決
FP2級の試験範囲には「金融資産運用」という範囲があります。
細かく分けるとこんな感じです!
経済・金融の基礎 | 金利の特性・金融政策について |
貯蓄型金融商品 | 金利計算・定期預金などについて |
債券 | 債券投資・利回りの計算について |
株式 | 株式の投資指標・相場指標について |
投資信託 | 投資信託の仕組み・商品について |
外貨建て金融商品・派生商品・金投資 | 外貨預金・先物取引・オプション取引・金投資について |
金融商品の税金 | 金融商品にかかる税金について |
預金者と投資家の保護 | 預金保護制度・投資者保護基金、法律について |
ポートフォリオ | ポートフォリオの必要性・特徴について |
資産運用でメインとなる「株式」「投資信託」についてはその仕組みから売買の方法、指標の見方まで学べます。
つまりどのようなメカニズムで値がつき、売買されるのかを知識として身につけることができるのです。
さすがに、どういう株が値上がりして、こういう時にはこういうセクターの株を買えばいいというような説明はありません。
しかし、株式や投資信託を始めるための基本的な知識は頭に入ります。
よく聞く「PER」「PBR」「ROE」などの指標も詳しく解説してくれています。
様々な企業の財務状況も読めるきっかけは作れますよ!
自分に合った投資方法が選べるようになる
金融商品の基本的な知識が身につけば、今の自分はどの資産運用が向いているのか自然と理解できるでしょう。
- リスク許容はどのくらいなのか?
- 何年後にいくら欲しいのか?
- 配当金が欲しいのか?
- 今までの貯蓄だけではダメなのか?
今の自分の置かれた状況を整理してから資産運用を始めることが大切です。
そして、始める時には必ず出口戦略も考えておきましょう!
メリット4:不動産と上手に付き合える!
すでに不動産を持っている人、これから不動産を持ちたいと考えている人いると思います。
さらに多くの人が賃貸住宅に住んでいる人は多いと思います。
このように一般的に、不動産は生活と切っても切り離せない存在です。
そんな存在だからこそ、トラブルがついて回ってきます。
- 税金が高くて維持が大変…
- 相続が大変…
- 高く買わされた
- 契約時の手数料が法外に高い
- 賃貸契約、解約時に払わなくてもいいものまで支払わされた etc
そんなトラブルから身を守るために知識をつけられます。
これもFP2級を勉強する大きなメリットの一つです。
ちなみに大きな単元としてテキスト一冊分丸々「不動産」です!
賃貸契約時の仲介手数料の上限は家賃の0.5か月分
皆さん、賃貸契約時の初期費用高いなと思ったことありませんか?
これ、交渉次第で減額できてしまいます。
というのも仲介手数料について「依頼者の一方から受領できる報酬限度額、依頼主の承諾を得ている場合を除いて、賃料の0.5ヶ月に相当する金額」とあるからです。
つまり、大家さんと借主で折半するという決まりになっているのです!
他にも売買に関する制度や法律、建築する際の制限事項などの正しい情報を学べます!
土地活用の5つの方式
土地を持っているけど、なんにも活用できていない。毎年税金だけ引かれていく…
そんな人は土地活用について学べば何かヒントが得られるかもしれません。
土地活用には5つの方式があります。
- 自己建設方式
- 事業受託方式
- 等価交換方式
- 土地信託方式
- 定期借地権方式
あくまでこういう方法があるという学習なので、実際に依頼するまでには至りません。
ただし、自分が土地をどうに活かしたいかの答えを見つけるためのきっかけにはなるはずです。
メリット5:転職に有利になる
FP2級はれっきとした「国家資格」です。
金融系の仕事であればこの資格を持っていれば、大きなアピールになります!
私の友人の銀行マンは5年目にして今勉強中でした。
会社によると思いますが、5年勤務してキャリアアップをするために取得するような資格でもあるのです。
金融、保険、不動産業界では当たり前レベルの知識
上記ではかなり煽りましたが、実際には勉強すれば誰でも取れるような資格であることに変わりありません。
それゆえ、金融系の業界を広く浅く学べると思ってもらうといいかもしれません。
ただし、先述したように現役バリバリの銀行マンもキャリアアップのために取得する資格でもあります。
それを未経験の人が持っていたらどうでしょう?
間違いなく「お?」と思われるでしょう。
FP2級は最強の教養資格である共に、転職にも使える汎用性抜群な資格でもあるのです!
デメリット
勉強する中ではデメリットも感じられました。
資格を取得するために避けては通れない道ではありますが、これを乗り切らないと合格はできません!
自分の時間が減る
これは当然ですが、勉強時間が必要です。
そのためには今までテレビを見ていた時間、YouTubeを見ていた時間、お酒を飲んでいた時間を勉強に充てなければいけません。
私の場合は通勤時間を勉強時間に充てていました。
片道1時間半、往復で3時間。
日帰り出張も多々あり、時間の確保は比較的簡単にできました。
私の勉強方法はこちらにまとめているので気になる方だけ見てみてください!
お金がかかる
FP2級はFP3級と違って、受験資格があります。
- AFP認定研修の受講修了者
- 3級FP技能検定合格者
- FP実務経験2年以上
以上3つのうちどれかひとつを満たせば受験できます。
私の場合は「AFP認定研修の受講修了者」にあたります。
これは通信講座などで専用の研修があるので、それに合格すればOKです。
ただ、いずれにしてもどうしてもお金がかかってしまいます。
私が受講したユーキャンの講座は¥64000。
決して安い金額ではありませんが、これを高いと考えるか妥当と考えるかは人それぞれだと思います。
今後の人生を考えた時に、私はむしろ安いのではないかと思って受講することに決めました!
ちなみに、少しでもお得に受講したい方はこちらの記事を見てみてください!
https://kazupoyorin.com/education-and-training-payment-system/
今まで損してきたことを知る
私はFP2級の勉強を始めてどれだけ損をしてきたか、受け入れなければなりませんでした。
引っ越しや転職、副業での所得などで「一体今までいくら払い過ぎていたんだろう…」と絶望してしまう人もいるでしょう。
でも、この記事を読んでいるあなたはもう今から損はしません。
これから、これ以上の損をしないために学んでいきましょう!
そしてせっかく勉強するなら、FP2級取得を目指して勉強しましょう!
まとめ
今やるべきことはなんなのか?
FP2級を勉強していると、将来自分はどうなりたくて、そのためには今何をするべきかを自然と考えるようになります。
そしてそれは人生に使うお金はどうするのか?という自分への問いかけにもなります。
今できる節税は?もらえる給付金、助成は?今後のライフプランは?投資は何から始める?
将来の目標が決まったらそれに向かって今やるべきことを全力でやりましょう!
そしたら「流行っているから投資を始めてみたけどボロ負けした…」なんてことはなくなるはずです。
世間に惑わされず、自分の人生設計は自分の力で作る!
そんなことができるようになるFP2級の受験を皆さんも検討してみてください。
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